日本酒

新酒入荷中と言いながら…

新酒の季節到来!チリチリとした舌触りのフレッシュさが楽しい♪新酒の紹介のはずでしたが…
先日購入したケーキと日本酒のコラボが余りにも衝撃的な美味しさだったので、そちらをリポートしますσ^_^;

こちらは秋田の5つの酒蔵さんが、『次世代を見据えて新しい酒造りに挑戦し続ける蔵元技術集団NEXT5』と称し、知恵と技術を結集して共同醸造酒を毎年されてます。

今年は何とケーキとのマリアージュをしてくれました♪それも、パティスリー界のピカソ” と称されれるパティシエ、Pierre Herme(ピエール・エルメ)氏の考案するコンセプト『FETISH(フェティッシュ)』の代表的ブランド「Ispahan(イスパハン)」との協演‼︎ 
スゴイ!ちなみにオンラインでこの規格とおんなじではないか、と思われるケーキは4590円です^^;
12月1日に到着。

梱包をとくと、こんな赤い風呂敷に包まれていました。


お重箱にケーキと赤いボトルの日本酒が登場!
ケーキのボリュームも思っていたより大きく、テンション上がりまくり(笑)
今回の日本酒は貴醸酒です。貴醸酒とは、三段仕込みの最後に、水の代わりに日本酒を入れて仕込むお酒。味わいは日本酒が入った分、濃厚で甘くてトロリとします。
甘いものには、甘い酒!ですね。

スペックはこの様に、オール秋田。素晴らしいですねー
さてそれでは試飲(^.^)

外観はクリアでシルバーのような輝き。黄色の要素はありません。。ボトルが赤いので赤い液体を期待してしまいましたが^_^;トロリ感もあまりありません。
香りは南国フルーツ、ライチの香りを感じます。それに糖蜜のような甘い香り、甘酸っぱい香り。
香りから、もうスイーツに合いそうな期待が膨らむ!
味わいは、思ったほど甘くない!酸味がシッカリあるので甘さが和らいでいるのかな?余韻も長すぎず、精米度高いのかなぁ?とおもわせるきれいなフィニッシュ。酸味がスッキリさせてくれているのか?ワインの様に。色んなかんがえが浮かびます。スイーツ以外の物でも合わせられそうなライトな貴醸酒という印象でした。

お次はケーキ。ではなくケークだそう(^。^)フランス語発音なのかな。

ウッマ‼︎と一口食べて皆発声ー
一流のケークとはこう言うことか〜と納得のお味です。
口に入れるとローズの香りが鼻腔を取って鼻に抜けます。噛むと甘酸っぱいフランボワーズの味と香り。そして色々絡み合った複雑な味わい。
さて注目のマリアージュの方は…
一斉に発した言葉は、アウアウ、合うね〜!
ケークの甘酸っぱい味わいと、貴醸酒の甘酸っぱさが融合するマリアージュ。ケークの華やかなローズの香りを邪魔しない。
思わず顔がニッコリ、幸せにしてくれましたよー*\(^o^)/*💖

こんな素晴らしいコラボを実現してくれたnext5ですが、今回が10回目に当たり、
一応一段落だそうです。。今後は未定なんですって。是非継続して欲しいものです。

〜番外編〜(^-^)
シツコイ性格の私。
このケークは「ローズ、フランボワーズ、ライチの3つの風味が組み合わさって一度味わったら忘れられない独特の風味を備えています」とリーフレットに書かれていました。確かにそう!忘れられない‼︎忘れたくなーい!
って事で、3面から写真を撮って、中をほぐして分析しました。

トップを横にして撮影。

断面

底の部分
この後、ホジホジしながら中を分析しました。多分こんな構成ではないかと思われます

ライチをどう使っているんだろうと言う疑問がここで解けた!生地に分からな位小さく入れる事で複雑な風味が生まれるんですねー
スポンジ生地にローズのエッセンスが入っているようでした。そしてこの生地にはお酒に使われた美郷錦の米粉も入っているとか。
米粉が入る事でこのチョットもちっとした食感なのかな。
そして、みんなで食べた時にチョコレートみたいだけど何だろう❓と言っていた底の黒い物体!

多分干したフランボワーズ‼️おーっ感動〜!こんな使い方するなんて!
私、パテシエでもなんでもないですが、昔、ケーキを焼いたりするかわいい♪女の子だったので ^^;このテクニックに感動でした。

思う存分ケークを堪能させていただきました。
この後、何故この貴醸酒と合うのか?他のものでは合わないの?
という疑問の検証をしてみました。
キーポイントは酸味!酸味のある他のお酒ー
山廃では爽やかなフルーツと合わないし……お店にある中で酸味がしっかりしているものはコレでした

山形正宗のお燗純米。お燗酒用ですか、そのままでも美味しい酸味しっかり。
マロラクティック発酵させた純米酒をブレンドしたお燗酒。
 原 料 米:出羽燦々(山形県産100%)
 精米歩合 :60%
 日本酒度 : -2
 酸   度 :1.6
 アルコール度数 :15度
 水戸部酒造(山形県天童市)

甘みも−2なので合うかも。と期待を寄せて合わせてみました。
合わなーい…何が合わないのか。。
苦味でした。苦味が甘い香りの邪魔をしている。
あの貴醸酒には苦味を感じない。だからスムーズに口の中で同化される。

なるほどー〜〜。高かったけど、美味しかったし、大変勉強になりましたー

五凛

石川県のお酒『五凛ごりん』
今から〇〇年前σ^_^;
私が会社員時代に石川県に出張して、そこで食べた鰤(ぶり)が忘れられず、お金を貯めて毎年1月に行っていました。
その時毎回、お土産で(自分のための😅)買ったお酒が有名な天狗舞。
ところがある時から天狗舞は山廃仕込みに変わってしまったのでした。
私の好きだった天狗舞が消えてしまった😞
と思っていたらーーあれっ❗️
これダァ❗️
天狗舞の車多酒造さんから名前が五凜と言う名で販売されていた✨
うま〜嬉しい❤️
旧友に再会したような喜びでしたー

ひやおろし入荷中〜


9月になると、あちらこちらで、「ひやおろし」「冷やおろし」「冷卸」の文字をみかけますねー

「ひやおろし」って何でしょう?今はスマホで調べると詳しく出てきますのでここでは簡単にご説明。

日本酒は通常は、火入れという工程を2回します。これを頭の隅に置いておいて下さい( ^ω^ )

火入れとはお酒の品質を保つための殺菌処理です。

湯煎に瓶を浸けたり、お湯をシャワーにしてかけたり、タンクにホースを巻き付けたり、色んな方法で行われます。お酒自体を60〜65度の温度にするそうですよ。

江戸時代の人もこの火入れをして、夏に腐敗するのを防いだそうです。

火入れのタイミングは2回の1回目は絞った後、そしてもう一回は出荷の前に行われます。

さて本題の『ひやおろし』ですが、この通常2回火入れが、最初の1回のみして、秋まで蔵で貯蔵されたお酒の事を言います。

何でこんな名前⁇私も初めて聞いた時思いましたー!

その昔、一回火入れしたお酒はひんやりとした蔵に貯蔵されました。冷蔵庫など無い時代ですので、もちろん常温。でも今程気温は高くなかったでしょうから、蔵の中はひんやりしていた事でしょう。そして出荷の秋、二回目の火入れをしない=お酒を温めない=ひんやり冷たいままのお酒。を出荷(販売店に出荷する事をおろす(卸す)と言います)     そういう訳でひやおろしと呼ばれているそうです。

全然、簡単な説明じゃなかったですね(^-^;

現在では冷蔵施設が充実して、2回火入れをしなくても、いつで安全に美味しく頂けますが、昔は珍重されたようです。

そして今でも秋から、日本酒は角が取れ、まーるい味わいになって、おいしくなります!秋の味覚と楽しみましょうー*\(^o^)/*

新政 ラピスラズリ

鮮やかなブルーラベルが眩しい。新政 (あらまさ)瑠璃ラピスラズリ 2〜4年熟成…蔵で眠らせたレアものです。
新政を知りたくて仕入れしました(公私混同)^_^;
新政は大人気の秋田の酒蔵さんです。業界では『風雲児』『革命児』などと言われている8代目佐藤氏が目指している日本酒はなんなんだろう?
生酛造りを木桶を使って仕込み、ラベルに表示義務のない添加物も一切使用しない。自社蔵で発見された6号酵母のみで仕込む!
まさに江戸時代の再現です。でも彼はクラッシックな中からモダンな味、どこにもない日本酒を造ろうとしてます。
その目指している味わいは何なのかちょっとでも知りたかった(p_-)
説明が長くなりましたが、
味わいは…開封直後は木の香りに包まれ、生酛ならではの柔らか口当たり。1日経って酸味が生まれ、旨味とのバランスがとてもいい。
精米度が高いのと、保存方法が良いのか、綺麗な熟成で、熟成酒独特のナッツ香などはなくフルーツの香り。流れる様に終わるフィニッシュ。これなら食事を選ばない。
あ〜なるほど❗️これかぁ
前に新政の頒布会のお酒にも飲み頃が2年程後だと明記していた。
少し熟成させた白ワインと同じ感覚で受け止めたら良いのね。
っと一人納得しました。
目指すものまでは計り知れないですが、造りたい味わいに触れられ気がしました!

手取川 吉田蔵 純米大吟醸

夏仕様の日本酒がピークの中、渋い美味しいお酒見つけました。
手取川 吉田蔵 純米大吟醸
純米が美味しいかったので、純米大吟醸も。

こちら、ワイングラスで実力開花❗️

普通のグラスでは感じ取れない繊細な香りと味わいがありました。
普通グラスでお出ししてしまったお客様、申し訳ございません!

白い花を想像させる香り、と熟す前の果実の酸味。
こりゃ繊細な和食に合うはず〜。
主張しすぎず、寄り添ってくれる日本酒です。

上喜元 完全醗酵 超辛

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上喜元(じょうきげん)は山形県酒田市の酒田酒造さんのおさけ。

気分があがる↗︎名前ですよね。

その中の超辛口 純米吟醸が入荷しました。

タスキに完全発酵と書いてあります。完全発酵とは醪(もろみ)中の糖分を酵母が全て食べ尽くした状態。ですので辛口に仕上がる訳です。

酒米は五百万石。五百万石はサラッとした酒質に仕上がります。

純米吟醸、完全発酵、五百万石!

サラサラ、スパッと限りなくドライなお酒になりそうですが、そこにほのかな旨味をのこした超辛口。

ヒラメのお刺身など、淡白なお味を引き立てくれそうです(^ ^)

醸し人九平次 うすにごり生酒

愛知県の萬乗醸造さんは、パリの三つ星レストランで提供される実力をもつ蔵元さんです。
昨年5年ぶりに生酒を復活させて、多分好評だったんですね〜(私は飲んでないので^_^;)今年も限定発売されました!
むろやにも入荷です。
うすにごり 生酒は兵庫県の自社田んぼ『黒田庄』で作られた山田錦を使用しています。スペック情報はこれだけで、あとは非公開です。

私、この非公開、お酒を提供する側としては、ちょっと不満なんですが…

先入観なしで飲んでほしいという事だそうですよ。

さて味わいはー
大き目のワインでは白桃、メロン 甘酸っぱい果物の香りが楽しみめ、新酒独特の苦味が口の中にひろがります。

通常、提供しているガラスの器では、かおりはおだやか、苦味はワイングラスよりマイルド。
そして酸味と一緒にお米の旨味を読み取れる!

以前、黒田庄で作られた別バージョン『黒田庄に生まれて』をいただいた時の、ぎゅっと感じるお米の旨味を思い出しました!

なので
食事のお供には後者のグラスで提供することに決定〜(^-^)

個人的に今大好き❣️
むろやの定番酒です。普段は完熟フルーツ系ですが、今は新酒でもっとライト❗️白い花の香りがするウブな感じです😊是非ワイングラスで❗️
新酒のほろ苦さが春の野菜と合いそうです。

作(ざく)雅乃智 中取り

作はザクと読むんです。機動戦士ガンダム中にザクという人口ロボットが登場していて、ガンダムファンが買うとか( ^ω^ )

三重県鈴鹿市で作られている 日本酒です。杜氏の方はバイオテクノロジー(生物学)を専門学校で勉強されているそうで、何とも頼もしいですよね!お酒は生き物ですものね。

数々の賞を受賞されてる実力の蔵です。

今回はその中の雅乃智(ミヤビノトモ)純米大吟醸の中取り。

中取りとは、搾りの際の真ん中の部分んだけを瓶詰めしている贅沢なお酒。真ん中は始めと最後より酒質が安定しているんです。

開封直後は糖蜜のよな甘さでした。しかしそこからドンドン変わって行く❗️空気に触れたことで、酸味か加わって素晴らしいバランスに。優しいフルーツの香りも心地よく、是非食事の最初や後にワイングラスで楽しんでほしいお酒です。

新政干支ラベル

年の初めはこちらから。
新政 しぼりたて干支ラベル。
毎年年末に搾ったお酒に、神社で祈祷して頂いた、絵馬が付いている縁起のよい一本です。 数に限りがありますのでお早目に〜